土岐高山城跡の森 利活用計画策定会議が開催されました
土岐市土岐津町では地域の歴史遺産の継承、自然環境の保全を目的としたまちづくり活動を推進しています。「歴史的観光資源を活かした森づくり」「子どもたちを育む森づくり」をコンセプトとした岐阜県環境保全モデル林「土岐高山城跡の森」整備事業が完了し、土岐市に移管されたことに伴ってこの森の利活用計画の策定が急務の地域課題となっています。本会議は平成29年度~31年度にかけての環境保全モデル林「土岐高山城跡の森」の利活用計画(3ヶ年)を策定するために実施しました。
今回行われた第1回目の会議では、事務局の基調報告と伊藤栄一先生の講演を軸に、参加者から自由な意見やプランを出していただくことを目的としました。提案されたアイデアは次回の会議(2月12日)までに事務局が集約し、基本計画案を立案します。
第2回目の会議は2月12日(日)に実施し、アドバイザーの伊藤先生の指導の下、県、市の担当者と参加者が協働して基本計画案を修正し、利活用計画の策定を目指します。
1.基調報告
事務局より高山地区におけるこれまでのまちづくりの経緯について報告があり、今後は、迫りくる急激な人口減少に備え、若者の流出に歯止めをかけ子育てしやすい環境づくりを目指す必要があることが報告されました。さらに「若者が住みたくなる魅力あふれるまちづくり」をこれからのコンセプトとしていきたいとの提案がありました。
2.講演 森のなりわい研究所 所長 伊藤栄一 先生
伊藤栄一先生には「里山林のあるべき姿と利活用について」をテーマに講演を行っていただきました。
(講演要旨)「過去における里山は生活に密着しており、薪を採取し自然の恵みを享受していた。しかし生活様式が変わり里山へ人が行くことがなくなった今日では、里山の利活用の自由度が高まっている。この森はJRの駅や市街地に隣接しており、自然と調和したライフスタイルを実現するために自由なアイデアを出していただきたい」
3.ワークショップ
参加者のほとんどはKJ法によるワークショップの経験がありませんでしたが、日頃から一緒に活動している仲間だけに、次第に打ち解け和気あいあいの中作業が進みました。特に学生を含む20代の若者5名が意欲的に取り組んでくれたことは今後の展開に向けて明るい兆しとなりました。